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犬は飼い主の気持ちがわかる?犬が人の感情を読み取る仕組み
「うちの子は、私が悲しいときにそばに来てくれるんです」
犬と暮らしている方から、そんなお話を伺うことがあります。
普段は元気いっぱいの犬が、飼い主さんの元気がないときには静かに寄り添ってくれる。涙を流していると、顔をのぞき込んだり、そっと体をくっつけてきたりする。
犬は本当に、人間の気持ちがわかるのか…??と思うことってあったりしますよね。
実は、犬が人間の感情を読み取る能力については、科学的な研究が進んでいます。
2016年に発表された研究では、犬が人間の表情と声を組み合わせて、肯定的な感情と否定的な感情を区別できることが示されました。
つまり犬は、飼い主さんの顔だけでなく、声の調子なども手がかりにして、その人の感情を捉えている可能性があるのです。
さらに興味深いのは、犬の嗅覚に関する研究です。
2022年に発表された研究では、犬が人間のストレスを感じているときと、そうでないときの汗や呼気のにおいを区別できることが確認されました。
私たちが何も言葉にしていなくても、犬は体に起きている小さな変化を感じ取っているのかもしれません。
また、犬は初めて見るものや不安を感じるものに出会ったとき、飼い主さんの反応を確認することがあります。
これは「社会的参照」と呼ばれる行動です。
飼い主さんが安心した様子を見せると近づきやすくなり、反対に不安そうな反応をすると慎重になることがあります。
犬にとって飼い主さんは、日常生活の中で周囲の状況を判断するための、大切な存在でもあるのでしょう。
ただし、ここで一つ知っておいていただきたいことがあります。
犬が人間の感情の変化を読み取れることと、人間が考えていることをすべて理解していることは、同じではありません。(理解している犬もいますが)
たとえば、飼い主さんが悲しんでいるときに犬がそばへ来たとしても、それが心配しているからなのか、いつもと違う様子に興味を持ったからなのか、あるいは自分自身が安心したいからなのか。
その理由を行動だけで断定することはできません。
僕は犬専門のアニマルコミュニケーターとして、犬たちと向き合う仕事をしています。
アニマルコミュニケーションのセッションでは、飼い主さんが感じていることだけでなく、犬自身が何を感じ、何を望んでいるのかを大切にしています。
その一方で、犬の行動や体調、暮らしている環境についても、できるだけ丁寧に伺うようにしています。
犬の気持ちを理解しようとするとき、人間の側の思い込みだけで判断しないことは、とても大切だと思うからです。
「この子は、私の気持ちをわかってくれているのでしょうか…?」
そんな疑問を持ったことがある方もいらっしゃると思います。
科学的にわかっていることは、犬が私たちの想像以上に、人間の表情や声、においなどの変化に敏感だということです。
そして、犬にも犬自身の感情や、その子なりの物事の受け止め方があります。
飼い主さんの気持ちを理解しようとする犬がいるように、僕たち人間もまた、犬の気持ちを理解しようとする。
そんな関係を大切にしていきたいですね。
と思います。
犬専門アニマルコミュニケーター KoKo