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老犬が夜中に歩き回るのはなぜ?認知症や不安、体調の変化について
愛犬ちゃんがシニア期に入り、夜中に突然起きて歩き回ったり、落ち着かない様子を見せたりすることはありませんか?
以前は朝までぐっすり眠っていたのに、最近は夜中に何度も起きるようになった。部屋の中をウロウロしたり、理由がわからないまま鳴き続けたりする。
こうした変化に、不安を感じる飼い主さんもいらっしゃると思います。
実は、シニア犬が夜中に歩き回る行動には、いくつかの原因が考えられます。
その一つが、犬の認知機能不全症候群、いわゆる「犬の認知症」です。
犬も人間と同じように、年齢を重ねることで脳の働きに変化が生じることがあります。認知機能が低下すると、昼と夜の区別がつきにくくなったり、慣れ親しんだ自宅の中でも混乱したりすることがあります。
その結果、夜中に目を覚まして歩き回る、家具の隙間に入り込んで動けなくなる、夜鳴きが増えるといった行動が見られることがあります。
ただし、夜中に歩き回るからといって、必ずしも認知症とは限りません。
例えば、関節炎などによる痛みが原因で、同じ姿勢で眠り続けることが難しくなっている場合もあります。
また、視力や聴力が低下すると、周囲の状況がわかりにくくなり、不安を感じやすくなることもあります。
そのほかにも、トイレに行きたい、生活環境が変わった、何らかの体調不良を抱えているなど、さまざまな可能性が考えられます。
大切なのは、こうした行動を単純に「年齢のせい」と決めつけないことです。
夜中に歩き回る様子が続いたり、以前とは違う行動が見られたりする場合には、まず動物病院で相談していただきたいと思います。
そして僕は、犬専門アニマルコミュニケーターとして、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、愛犬の行動だけを見るのではなく、その子がどのような毎日を過ごしているのか、どのような環境で生活しているのかにも目を向けることです。
例えば、夜中に落ち着かなくなる犬がいたとします。
その子が普段どこで眠っているのか。飼い主さんとの距離はどうなのか。最近、生活の中で何か変化がなかったのか。
そうした背景を知ることも、愛犬を理解するうえで大切だと僕は考えています。
アニマルコミュニケーションのセッションでも、僕は犬の気持ちだけでなく、飼い主さんとの関係や生活環境についてお話を伺うことがあります。
もちろん、アニマルコミュニケーションによって病気を診断したり、獣医学的な原因を特定したりすることはできません。
だからこそ、獣医療とアニマルコミュニケーションは、それぞれの役割を大切にする必要があると考えています。
シニア犬になると、若い頃には見られなかった行動が少しずつ増えていくことがあります。
その変化に戸惑うこともありますよね。
でも、以前と同じようにできなくなったことばかりに目を向けるのではなく、今の愛犬が安心して暮らせる環境を整えてあげることも大切なのではないでしょうか。
夜中に歩き回るようになった愛犬にも、何らかの理由があるかもしれません。
その理由を医学的に確かめながら、日々の暮らしの中でも愛犬の様子を丁寧に見守っていくこと。
僕は、そうした飼い主さんの姿勢が、シニア犬との生活を支える大きな力になると思っています。
愛犬ちゃんが年齢を重ねても、その子らしく、安心して毎日を過ごせますように。
と願っています。
犬専門アニマルコミュニケーター
金城湖々(KoKo)