NEW
犬のあくびは、眠いからとは限らない
犬が大きな口を開けて、ふわぁ〜っとあくびをする姿。とっても可愛いですよね。
見ているこちらが癒されるというか。
僕も愛犬のあくびを見てると、僕の心もフッと軽くなる時があります。
でも、犬のあくびは、必ずしも眠いときだけに見られるものではないことをご存じでしょうか。
実は犬のあくびには、緊張や不安といった心理状態が関係している場合があります。
例えば、動物病院の診察台の上であくびをする犬。初めて会う人に抱っこされたときにあくびをする犬。飼い主さんに注意されている最中に、突然あくびをする犬(「反省していないんだ」と間違った認識をしてしまう飼い主んさんもたまにいらしゃったりします!💦)。
こうした場面で見られるあくびは、眠気ではなく、ストレスや緊張のサインである可能性があります。
獣医行動学でも、あくびは犬の不安やストレスを評価する際に観察される行動のひとつです。
ただし、ここで大切なのは、あくびをしたからといって、必ずストレスを感じているとは限らないということです。
犬の気持ちを理解するためには、ひとつの行動だけで判断せず、その前後の様子や周囲の環境を一緒に観察する必要があります。
例えば、あくびと同時に耳を後ろに倒していたり、顔を背けたり、何度も鼻を舐めたりしている場合には、緊張している可能性が考えられます。
反対に、安心できる場所で横になり、眠りにつく前にあくびをしているのであれば、自然な眠気によるものかもしれません。
また、あくびが急に増えた場合や、食欲不振、元気の低下、口の痛みを疑う様子などが見られる場合には、体調面にも目を向ける必要があります。
僕は犬専門のアニマルコミュニケーターとして、犬たちの気持ちに向き合う仕事をしています。
そのなかで大切にしていることのひとつが、犬の気持ちを人間の感覚だけで決めつけないことです。
犬は人間の言葉を話しませんが、表情や姿勢、行動などを通して、さまざまな情報を伝えています。
アニマルコミュニケーションに関心を持たれる飼い主さんのなかにも、「うちの子は今、何を感じているのだろう」と考えたことのある方は多いのではないでしょうか。
犬の行動について科学的に理解することと、その子自身の気持ちに関心を向けること。僕は、どちらも大切にしたいと考えています。
いつも見ている何気ないあくびも、その前後の様子を少し丁寧に観察してみると、これまで気づかなかった愛犬の一面が見えてくるかもしれません。
犬を理解するということは、特別なことばかりではありません。
日常の小さな変化に気づこうとすることも、その大切な一歩なのだよなと思っています。
犬専門アニマルコミュニケーター KoKo