「人の持つ力」
AIに代表されるICTの急激な発展と普及により、人の仕事はほとんどがAIや機械にとって代わられるのではないかとも言われていました。
しかし、技術がどんなに進歩しても、そこには「人の持つ力」(感情や倫理感など)が必要なのです。
そしてこの「人の持つ力」は「人だけが持つ力」ではありません。生き物は皆すべからく持っています。身近なところでは、犬や猫も感情や倫理感を持っています。
信頼している飼い主に対してと、見知らぬ他人に対する態度(顔つきや鳴き方)の違いを経験した方は多いと思います。また、むやみに他の種を攻撃せずある意味で生命を大切にしているという、本能だけでは説明できない点を感じている方も多いと思います。つまり「人の持つ力」は「生き物が持つ力」と言うことが出来るのです。
しかし残念ながら人と犬のように、種が異なると言語というコミュニケーション手段が異なるため、各々がどのような感情や倫理感を持っているのかを正確には知ることが出来ません。
ところがある種の力により、異なる言語体系間でのコミュニケーションを構築することは可能です。それは超能力とかいう範疇ではなく、本来、人が有していた原生的な能力と言えます。人がまだ赤ちゃんの頃の方が犬や猫が仲間のように自然に接する姿は良く見られる光景です。人である以前に動物としての力が、他の動物とのコミュニケーションを円滑にしているのです。残念ながら、成長して人を補完したり代替する様々な技術を使用することで、原生的な能力は使われずに失われます。また高度に技術が発展した現代人では、そもそも種としてそのような原生的能力が消滅する可能性もあります。
しかし、まだその力は人が原生的に有しています。そのため、研ぎ澄ますことも可能です。ゆえにアニマル・コミュケーターも存在し得るです。つまりアニマル・コミュケーターは決して神秘的な力ではなく、原生的に「人が持つ力」を発揮しているということなのです。
本書面で推薦をする「金城湖々氏」もアニュマルコミュニケーターです。氏は当職が人の持つ力とその伝承についての研究の過程で知己の仲となったのですが、氏はアニュマルコミュニケーターとしての資質のみならず人間性として感服に値する人物です。人が原生的であるということは、先に挙げた赤ちゃんのように「純粋(ピュア)」な存在であるということです。そのため邪念・邪推なく動物とコミュニケーションが取れるのであり、小生が推薦状を書いたのは氏に対する敬意によるものです。
AIやICTなどデジタル技術に目が向きがちですが、「人が本来持つ力」も見直される時になっています。そのような時代だからこそ、アニマル・コミュケーターの必要性、重要性を認識して頂きたく、稚拙ながら推薦の文章をしたためさせて頂きました。
元青山学院大学大学院客員教授
名古屋商科大学非常勤講師
川上正隆
アニマルコミュニケーターだけではなく、公認心理師さんとして、単にワンちゃんの気持ちを伝えて終わりではなく、言葉の選び方、話され方、セッションの進み方や、飼い主の状況・メンタルも丁寧に汲み取り理解した上で、いかにワンちゃんと幸せに暮らせるかを、限られた時間で伝えることに、真摯に向き合っている「本気」を感じました。
あらゆる視点から総合的に、無理なく、思いやりあふれる具体的な提案&応援をして下さり、さらに大きな笑顔で、こちらに緊張感を与えず、傷つけず、しかし知るべきことを上手にしっかり伝えて下さり、申し分のないセッションでした。
KoKoさんは本当に素晴らしいカウンセラー&アニマルコミュニケーターさんだと思います。
フランス国立大学・パリ政治学院講師
桑島直子
獣医師として病気やケガのケアはできても、飼い主・ペットの心のケアや取り巻く環境への配慮までは難しいと思うことが多々あります。
先の見通しが立たない病気やケガに立ち向かっていくためには、飼い主・ペット・動物病院スタッフの想いをつなぎ、不安な気持ちに寄り添うことができるKoKoさんの存在はとても心強いと感じています。
ピジョン動物愛護病院川口院元院長
和田貴仁